岩手さわうち食の普及会について
ここ沢内(旧 沢内村)は、岩手県と秋田県を分かつ奥羽山脈の谷底。
山からやってくる澄んだ空気につつまれる場所です。
かつては豪雪・貧困・多病の僻村でした。
そんな過酷な暮らしのなかでも、里人はこの地に生き続けました。
しかしいま、その頃のことはもう遠い昔の出来事のようです。
道路やトンネルが整備され、車で峠を越えれば街はすぐそこ。
文明の急速な発展とともに一度は忘れ
人は自然との共生が欠かせないという当たり前のことが見直され、提唱されてきました。
しかし、肝心な自然の保全についてはなかなか思うようになっていない現実も、
全国にはあります。
ここ沢内には、辺境の山村であったがゆえに損なわずに
今日まで残された「豊かな自然」があります。
そして、わたしたちはこの地に住まいながら、
春夏秋冬の美しい自然と、その自然がもたらす様々な恵みを享受できることに感謝しています。
この沢内の豊かな自然が育んだ食品、そして伝統食(加工品)、民芸品を、
全国のみなさまへと発信してまいります。

岩手さわうち食の普及会